『海潮音』2023年第1期
中国の先生から御恵投いただきました。学術雑誌『海潮音』です。興味深い内容ばかり。これからじっくり読むのが楽しみです。
『岩波仏教辞典』第三版 発売!
『岩波仏教辞典』第三版の近現代の中国関連の項目に執筆させていただきました。いつもの論文や読み物とは違って、すごく勉強になりました。新しいチャレンジ、楽しかったです。
論文「抗日戦争と中国人僧侶――日本軍占領地における大醒の「非協力」」
昨年末に入稿した論文が、ようやく活字になりました。修正途中で、神田恵雲さんのご遺族から資料を提供していただけるなど、幸運な出会いもありました。興味ある方は、ぜひ手にとってご覧ください。
あとは、これまでのもろもろをまとめるだけか……。がんばらないと!
Engaged Buddhism for an Engulfed World: New Perspectives on Humanistic Buddhismに参加しました。
8月9-11日は、香港で行われたEngaged Buddhism for an Engulfed World:
New Perspectives on Humanistic Buddhismに参加してきました。
今までに慣れていた中国本土の学会とは違い、香港では欧米系の先生方が多数参加して英語メイン+中国語(普通語)の世界。最初はだいぶ戸惑いましたが、貴重な経験ができました。
岸和田市仏教会で講演させていただきました。
今月8日、岸和田市仏教会さんにお声をかけていただき、玄奘三蔵の遺骨がなぜ岸和田にやってきたのかについて、お話させていただきました。
岸和田といえば、元岸和田藩士の父を持つ、戦中の文相岡部長景の出身地。コロナ前にも岸和田市立図書館さんにお招きいただき、お話させていただきました。そのときには、岸和田ケーブルテレビの撮影が入っていたので、一度ならず、何回か再放送が岸和田で流れているそうです(まぢか……)
講演させていただくだけでも楽しいのに、懇親会では地元の人や関係者ならではの貴重なお話をきかせていただいて、楽しかったです。
『誰も知らない『西遊記』出版から10年。その後、新しい事実とか資料も見つかったことだし、増補改訂版をできれば文庫とか新書の形でだしたいぞ!
『誰も知らない『西遊記』:玄奘三蔵の遺骨をめぐる東アジア戦後史 』購入はこちら
岐阜県日中友好協会でお話させていただきました。
今年は中国との国交正常化50周年ということで、各地&オンラインでいろんな催しが開催されていますが、なんと岐阜県日中友好協会からお招きいただきました。
第二次世界大戦後、日本と中国は長い間国交がなかったのですが、代わりに「民間」交流が積極的に行われていました。それは、同時に日中戦争の後始末でもあったわけで、私が論文を書いている中国人強制連行犠牲者の遺骨送還運動もその1つです。
この運動は、戦後日本で全国的に行われましたが、政治運動には表の顔と裏の顔があるわけで、単純な「美談」ではありませんでした。私は日中友好協会について、あまりいいことを書いていないのに、それでも私の論文を読んでご招待いただけた事実に、率直に驚きましたし、時代が変わっているんだなあと実感しました。
今回は詳しいお話をさせていただく機会はなかったのですが、さわりだけでもお話させていただけてよかったし、研究資料として残りにくい地方の運動の状況を知ることができて、とても勉強になりました。
当日は岐阜県内だけでなく、名古屋周辺からも多くの方や研究者の方もいらしていたので、ご挨拶できたのもよかったです。