坂井田夕起子の仕事部屋

仕事状況を報告するブログです。

岐阜県日中友好協会でお話させていただきました。

 今年は中国との国交正常化50周年ということで、各地&オンラインでいろんな催しが開催されていますが、なんと岐阜県日中友好協会からお招きいただきました。

 第二次世界大戦後、日本と中国は長い間国交がなかったのですが、代わりに「民間」交流が積極的に行われていました。それは、同時に日中戦争の後始末でもあったわけで、私が論文を書いている中国人強制連行犠牲者の遺骨送還運動もその1つです。

 この運動は、戦後日本で全国的に行われましたが、政治運動には表の顔と裏の顔があるわけで、単純な「美談」ではありませんでした。私は日中友好協会について、あまりいいことを書いていないのに、それでも私の論文を読んでご招待いただけた事実に、率直に驚きましたし、時代が変わっているんだなあと実感しました。

 今回は詳しいお話をさせていただく機会はなかったのですが、さわりだけでもお話させていただけてよかったし、研究資料として残りにくい地方の運動の状況を知ることができて、とても勉強になりました。

 当日は岐阜県内だけでなく、名古屋周辺からも多くの方や研究者の方もいらしていたので、ご挨拶できたのもよかったです。