今年初めに完成した原稿が、ようやく活字になりました。
日本近代仏教史研究会や台湾史研究会、東海/宗教史コンソシアム、京大人文研の研究班など、さまざまな場所でコメントや批判をいただいたことで、ようやくまとまった感じです。貴重なご意見をいただいた皆様に、感謝申し上げます。
明治期の大谷派と福建省といえば、厦門事件が有名ですが、それ以外にも外交文書には台湾総督府と大谷派の活動についての協力関係の記録がみられました。ですが、日本近代仏教史研究は、基本的に思想面の検討が中心で、政治的な検討はされてきませんでした。
拙稿では、天理大中村孝志教授(故人)の南進政策研究の成果を吸収しつつ、関係者からの資料提供も受け、日本仏教の華南進出の経緯を政治的経済的な方向から再検討した内容になっています。大谷派が中心ですが、本願寺派や臨済宗にも言及しています。



