坂井田夕起子の仕事部屋

仕事状況を報告するブログです。

坂井田夕起子「藤井草宣所蔵民国佛教史料与太虚」王頌主編『北大佛学』第1輯、北京:社会科学文献出版社

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昨年3月末に参加させていただいた北京大学の太虚に関するシンポジウムをきっかけに、まとめた論文が掲載されました。

苦労した原稿がこうして活字になると、本当に感慨深いものがあります。

しかも、このグループは次の出版も控えています。若手の研究者の最先端のアクティブさを中国で目にすることができて、とても刺激になります。

次の原稿もがんばって書きます!

 

 

「戦争的負遺産,還是”文化交流的象徴”?―玄奘三蔵遺骨和20世紀50年代北京与台北」『国際関係史工作坊』第二期、2018年8月。

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うっかりしていましたが、以前書いた論文が、昨年出版された『国際関係史工作坊』第二期に再掲載されました。出版は昨年8月ですが、私の手元には年末に届きました。

中国北京の首都師範大学の先生を中心とした若手中心の楽しいシンポジウムは今でもよい想い出です。

 

 

何義麟編『在日台湾人の戦後史』彩流社

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私も少しだけお手伝いさせていただいた、『在日台湾人の戦後史』彩流社ができあがりました。興味ある方は、お手にとっていただければ幸いです。

 

戦後の日中国交回復をめざす運動の主力は、実は台湾青年たちだったという歴史は、意外と知られていません。そして、花岡事件や中国人強制連行犠牲者の遺骨送還運動などにも積極的だったのは台湾出身の青年たち。私もいくつか論文を書かせていただきました。

 

sakaiday.hatenablog.com

日本宗教学会で報告させていただきました。

日本宗教学会の第77回学術大会で報告させていただきました。

共同研究「戦後日本の宗教者平和運動トランスナショナル・ヒストリ
ー研究」(代表者:大谷、科学研究費補助金・基盤研究(B)、
2016~18 年度)の最終報告で、私を始めとするパネルは以下の通りです。

 

戦後の日中友好運動と中濃教篤-日中仏教交流懇談会を中心に- 坂井田夕起子(愛知大)
世界連邦主義と大本-前進と捩じれの平和運動- 永岡 崇(阪大)
核廃絶と日本宗教-ICANSGI・WCRP の関係を中心に- 塚田 穂高上越教育大)
戦争とキリスト教-肯定・協力の構造と抵抗のネットワーク- 一色 哲(帝京科学大
コメンテータ・司会:大谷 栄一(佛教大)

 

The 1st International Conference on Xuanzang and Silk Road Culture

 

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 西安で開催された、第一回玄奘シルクロード国際シンポジウム(The 1st International Conference on Xuanzang and Silk Road Culture)に参加してきました。

 人民大会堂のミニチュアみたいな会場で、地元TVアナウンサーが司会をし、登壇する来賓のBGMがなぜかスター・ウォーズという派手さに驚きつつ、「一帯一路」に関連するイベントのものすごさを実感。国内外から50人以上の研究者を集めて、500人くらい入れそうな会場で聴衆もたくさん開催です。

  個人的には、文革時代から玄奘の顕彰に務めていらした黄心川老教授にお会いできて光栄でした。そして、日本の前近代の仏教研究の先生方とお会いできたのもすばらしい経験。さらには、韓国やインド、アメリカの先生方とお話できたのも楽しかった。3日間、朝から晩までセッションがぎっちりで、勉強三昧の西安でした。これは、ぜひ今後に活かします!

 

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真宗大谷派の厦門開教

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昨年末から今年の春にかけてまとめていた論文が、ようやく掲載となりました。

柴田幹夫編『台湾の日本仏教 布教・交流・近代化』勉誠出版、2018年8月。

従来、厦門についての研究は、厦門事件に集中していましたが、私の論考では厦門事件後を扱った初のものになります。

中国における厦門の位置、そして台湾総督府や台湾籍民との関係など、興味深い素材が多いです。

これまで、主に華中や華北を研究対象としてきましたが、今後は台湾総督府や華南にもじっくりチャレンジしていきたいです。

 

 

 

 

 

玄奘三蔵についての国際会議に参加します

8月17日から19日まで、中国西安で以下の国際会議に参加します。

An International Conference: From Chang’an to Nālandā:The Life and Legacy of the Chinese Buddhist Monk Xuanzang

 

学生時代にバックパッカーで訪れた西安。きっと、埃っぽいあの古都も、中国の発展のおかげでものすごく変わっているでしょうね。楽しみです。

 

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